どーも、ユキさんです。ミンガラーバー!
最近田舎のタンリンから大都会ヤンゴンに引越してきて、色々と便利な事に感動をしております。そんな中で今日ご紹介したいのがヤンゴンのオーガニック野菜が手に入る「Kokkoya Delivery」です。
ヤンゴンのスーパーマーケットと言えば、City MarketやMarket Placeが有名ですが、なかなか新鮮な物は手に入りません。物流業界で働いているので良く分かるのですが、おそらく日本より2倍-3倍は物流に時間がかかります。ですので、陳列されている商品が腐っている場合も往々にしてあります。スーパーの商品管理も雑ですしね。
且つ、輸入品も多いので、色々な化学肥料が使用されている商品もあります。
日本より遥かに過酷な環境において、産地が分かる新鮮なオーガニック野菜を渇望する気持ちもお分かりいただけるかと。。。
そこで、ヤンゴンにおいてオーガニック野菜を手に入れる方法は幾つかありますが、今回は「Kokkoya Delivery」をご紹介したいと思った訳です。
Kokkoyaとは?
「Kokkoya」はCSA(Community Supported Agriculture)型のビジネスを展開する会社です。平たく言えば、ヤンゴン市内に二つの農園を所有しており、週に一回お任せの野菜を契約しているお客さんに配達してくれる会社です。(もしくは自分で取りに行きます。)
サービスの具体的な内容
サービス :農園によるお任せ野菜の定期産直
料金 :80,000MMK/月 *エコバッグ使用料
(デポジット)+@25,000MMK
*上記金額はRegular(2-3人用)です
頻度 :週一回
引取方法 :指定店での引取り or 家・オフィス配達
*ヤンゴン市内に限る
指定店 :①Hla Day ②Nourish Cafe etc
登録方法 :リンクWebsiteからアカウントを作成→
定期購買申請を行う
Kokkoyaのメリット
1:新鮮で安全な野菜
これは言うまでもありませんね。因みに、ヤンゴン市内にある農園へ実際に見に行く事が出来ます。自分が食べているものがどうやって育てられているか目で見れること信頼ができるし、食べ物に対する感謝もより深くなります。
2:便利な所定場所での引取り or 家への配達
僕と彼女は共働きなので、平日スーパーに行く時間がありません。僕らの場合は家の近くの所定カフェに6時過ぎに取りに行けば良いだけなので、楽ちんです。
3:農園おまかせの野菜達
自分で選んだ方が良いじゃん!って思う人もいると思います。僕の場合は選ぶのがめんどくさいと思う人間なので逆に楽なんです。パッと野菜達を見て「これとこれがあるからこの料理を作ろうか」みたいな。あるもので料理を考える。それはそれで楽しかったりするもんです。
4:誰かに貢献できているという実感
例えばこの農園は5人のミャンマー人のスタッフによって全ての野菜が栽培されています。農園へはいつでも行って、彼らに会う事ができます。食べる為に何かを買うという行為。普段何気なしに行なっていると思います。しかし、ここでは、払ったお金が彼らの生活や次の野菜を育てる為の貴重なお金となっている事をより深く実感できます。より近い距離感で生産者と関われる事はより幸福度を上げてくれる気がします。
Kokkoyaのデメリット
1:値段が普通のスーパーよりちょっと高い
これはしょうがないと思います。新鮮で美味しい野菜が買えると思えば払う価値はあると思います。
2:欲しい野菜を選べない
これも上記のようにメリットに成りうるので考え方次第だと思います。不便を楽しく思う心がけを持ってみても良いのではないでしょうか。
3:返金ができない
月初にその月分の料金を払わなければなりません。そして月の途中でキャンセルしても返金は効きません。
4:注文ロットが少ない
Small, Regular, Familyの3サイズしかありません。「余った物は友達とシェアしてね!」が基本的なスタンスなので、個人毎に注文量をオーダメイドする事はできません。
届いた野菜達の紹介
これが、25,000MMKデポジットとして払う必要のあるエコバッグです。もちろんデポジットなので、契約終了時に返却すればお金が返ってきます。
盛りだくさんに野菜が入っていました!匂いがいいですね。野菜!!って感じ。
<中身>
トマト :7個
白しめじ :2パック
アスパラガス :30本
なす :6本
にんじん :13本
アボカド :2個
ハーブ :3本
ドラゴンフルーツ :1個
ライム :2個
ビーツ :4個
小さいネギ :10本
パセリ :1束
レタス :1個
パッションフルーツ:9個
カット野菜 :1袋
これで20,000MMKですから、納得です。この量をスーパーマーケットで買うとなると、同じくらいの値段かかると思いますし、何よりこっちの方が新鮮です。
引き続き、こちらで定期購入しつつ足りない物は、これまたオーガニック野菜を扱うファーマーズマーケット買う感じですかね。
*このマーケットも別の記事でご紹介する予定です。
補足:CSAって何?
日本語では、「地域密着型産直ビジネス」と言った所でしょうか。
飽食先進国で有名な日本。消費者と生産者で大きな距離があるという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
それを解消しようというのが、CSAという新たなビジネスモデルです。詳しくは上のリンクをお読みください。
食べ物や食べ物を作っている人に対する感謝の気持ちがとても薄くなっているのが今の日本です。「安ければ安いほどいい」「安くても美味しければいい」これらの考えが今の日本人の食に対する基本的な考え方になっていると思います。
でも、どの業態でもそうですが、「安さ」の裏には劣悪な労働環境だったり、環境への悪影響など、どす黒い闇が存在します。ここ途上国であるミャンマーにいると、闇の部分を諸に見ることが出来ます。僕も昔は気にもしませんでした。けど、こっちにいると苦しんでいる一人一人の顔が思い浮かぶので、昔みたいには出来ません。偽善とかじゃなく、「その選択肢がもうこれ以上取れない」という表現が近いかもしれません。
キレイごとと言ってしまえばお終いですが、世の中全体がこのような意識を持つ時代がそう遠くはないと思っています。特に一回りした感のある日本はこういう方向により向かって欲しいと思います。
ではでは。