どーも、ユキさんです。ミンガラーバー!
今回はミャンマーに来て1年が経ち、仕事も慣れてきた所なので、僕の仕事内容について紹介します。もちろん、現地採用で働く人はいろんな人がいるので、人によって仕事内容は全く異なります。
あくまである一人の日本人の例だと思って聞いてくだされば幸いです。
<業種>
「物流」です。私の会社は自社倉庫や自車トラックを持っており、それらを使って輸出入だけではなく、国内物流も事業として展開しています。
*詳しく知りたい方いらっしゃいましたら、個別に連絡下さればと思います。
<所属している会社について>
日系の中小企業です。海外の初となる拠点がミャンマーであり、日本人は僕含め3名の構成です。
<ポジション>
Manager(管理)職となります。私は自社倉庫全体の運営管理を任されており、従業員30名の管理から物流運営/収支管理まで色々と任されるポジションです。
<仕事内容>
上で記載されている事と重複しますが、よりイメージしやすいように具体的に書いていきたいと思います。
1.営業
僕は新規営業には殆ど関わっていません。別に営業チームがあり、彼らがお客さんに会いに行って営業活動をします。しかし、物流未経験者が多いチームですので、条件や金額等は僕が提示する内容を基に交渉を行います。
既存の顧客の物流コーディネートに関しては深く関わっています。自分が窓口となってお客さんとやりとりするのは1件のみで、他はミャンマー人スタッフが窓口となっています。僕は各案件の状況を管理して指示する役目です。倉庫のスペースには限りがありますので、その辺りの計画なんかも練ったりします。
2.収支管理
倉庫運営に関わる売上・経費を全て管理しています。実際に数字を作るのは経理の仕事です。彼らが正しく数字を計上をしているかチェックをします。
その収支を基に、従業員の昇給・人員の追加・購買費用の割り当て等を判断している感じです。
2.人事・総務
従業員の評価や新規採用も行っています。今の所採用活動に関しては基本的にすべて僕が行っています。書類整理や求人のFB投稿等はスタッフにお願いしています。やはり、人材は本当に大切なので、慎重に行うようにしています。
3.経理
請求書の作成はオペレーション+経理が協力して作っています。そのプロセスが正しく行われているか管理するのが僕の役目です。また、小口現金もチェックします。スタッフがどのように経費を使っているのかも大事な管理項目です。
<ぼくの会社ならではの事>
まずは、一般的な日系企業現地法人と違う点を纏めておきます。
1.経営判断の権限が基本的には現地法人にある
2.非日系企業の顧客が多い
3.上司が若い(30代前半)
1.経営判断の権限が基本的には現地法人にある
メリット
・報告業務が少ない
・自分で判断できる要素が大きくなる
デメリット
・判断を間違えた場合、責任が重い
・調整力が大企業の方に比べて弱いと感じる
*特に大企業の方の調整力は本当にすごいなーと感じます。
2.非日系企業の顧客が多い
メリット
・国ごとのビジネス慣習を勉強する事ができる
・日本特有のメンドクサイ関わりに顔を突っ込まずに済む
デメリット
・日本の当たり前が通用しない為、管理業務におけるストレスが大きい
3.上司が若い
メリット
・あまり気を遣わず自分の意見をいう事ができる
デメリット
・経験がなく目の前に精一杯になりがちなので、
他人を思いやる気持ちが少ない気がする
<ミャンマーならではの事>
1.日本より何事もスロー
2.日本より何事もアバウト
3.日本より何事にも責任感がない
4.尊敬される
これらはミャンマー人の特徴になってしまうのですが、いくら制度やルールがあったとしても、それを行うのは「人」ですので、必然的にそうなってしまいます。
また、基本的に日本人は上の3つを他のどの国よりも高レベルで行いますので、基本的に外国にいる限りはこれらに直面すると思います。
日本人の人が海外赴任した際にメンタルヘルスになってしまう話をよく聞きます。これは日本側の要求に対して、現地法人が応えられず、板挟みになってしまい、病んでしまうケースです。この気持ちは本当に分かります。
嫌ならすぐ辞めればいい/やらなければいい/守らなければいい。大げさに言えば、そんな感じです。
一方で、日本人の事をとても尊敬していますので、彼らの事を理解しつつ、良い関係を築ければ協力してくれると思います。ただ、日本人と同じ事を要求するのは酷だと思います。日本人ではないので。
<まとめ>
業種/会社の規模・取引先/ポジション等によって、現地採用と言えど一括りにする事はできません。もし仮に現地採用としてミャンマーに来ることを検討されている方いたら、その辺りもチェックすると良いかもしれません。
今は日本に一時帰国中ですが、改めて日本人の生真面目さには感動します。そして、阿吽の呼吸がそこかしこで見られる事に、日本を離れてみて初めて感じる事ができました。素晴らしい国である事に間違いはありませんが、それが一番であるとは思わない謙虚な気持ちが海外で働く上で大事のような気もしています。
ではでは。